以前、大気汚染の予測サイトの紹介をしましたが、現状や傾向を把握するためには、実際に計測された値を知る必要があります。
そこで、今回は大気汚染物質の計測データを公開しているWebサイトを紹介します。
環境省大気汚染物質広域監視システム「そらまめ君」
全国各地の大気汚染測定結果(時間値)と 光化学オキシダント注意報・警報発令情報の最新1週間のデータを見ることができます。
TOPページから見たい地域をクリックすると、指定した物質および日時での測定値が地図上に表示されます。
測定局一覧では、指定した都道府県にある測定局のデータの一覧が表示されます。測定時報値の地図上で都道府県をクリックしても表示されます。
測定局検索では、測定局をピンポイントで指定して、その局の1週間のデータを表やグラフで見ることもできます。
リアルタイム気質指数ビジュアルマップ
世界各地の大気汚染指数を見ることができます。日本以外にも様々な国の数値が分かります。
このサイトで使用されている数値は、日本では使われていないAQI(Air Quality Index)というもので、大気汚染の程度を示す指標です。
地図上のピンから測定地点の個別ページに飛ぶことができ、PM2.5の他にPM10、オゾン、二酸化窒素の数値や気温なども知ることができます。
気象庁黄砂情報(実況図)
日本とその周辺で、目視で観測された黄砂を、その地点の視程(水平方向の見通し)により区分して表示しています。当日と6日前までの各日の結果を見ることができます。
環境省黄砂飛来情報(ライダー黄砂観測データ)
黄砂をリアルタイムに計測できる装置「ライダー」の計測値をもとに、黄砂の濃度を知ることができます。日本は11地点です。
地図の各地点の円柱をクリックすると、上空6kmまでの黄砂の分布が分かります。
地点名をクリックすると、過去12時間分または過去7日分の黄砂の平均濃度が分かります。
あとがき
計測値で最新の状況や傾向を把握しつつ、予測で今後の見通しを立てることで、対策が必要かどうかを判断する際の精度を上げることができると思います。