静岡マラソン2014 レポート

1630-01

2回目のフルマラソンとなった静岡マラソン2014のレポートです。

雨と向かい風のダブルパンチ

左膝を痛めている状態(おそらく腸脛靭帯炎)での参加となったので、今回はタイムをあまり気にせず、走り切ることを優先して臨みました。

今回のレースを一言で言うなら「苦行」でした。半分ほどは雨に降られ、海岸沿いの約15kmは雨に強い向かい風も加わって心が折れそうでした。

身体のほうは、後半足首周辺の疲労が大きくなり、さらに不安だった左膝が痛んでペースが上げられませんでした。また、トイレを我慢したまま最後まで走ってしまいました。ハーフ地点くらいで行くべきでした。

ネットタイムは4時間32分55秒。コンディションが悪く満足できる走りではありませんでしたが、前回のしまだ大井川マラソンよりは13分弱短縮できました。

我ながら悪条件の中よく走り切ったなと思います。それもあってかレース後にふと泣きそうになりました。

課題・改善点

フォームの見直し

足首が疲れたり、筋肉痛が大腿四頭筋に来てハムストリングスに来ていなかったりするのは、フォームに問題があるのかもしれません。

不整地ランを増やす

バランスや足首の強化のため。

30kmランを導入

距離にこだわるなと言っても、それはある程度の量を前提にしたことだと考えます。現状では足を長時間地面に叩き続けることに耐えられる足ができていないと思われます。

それに、フルに近いレベルの距離に慣れておくというのも大事だと思います。

というわけで、30kmまたは3時間ランをたまにはやりたいです。

時系列

[3/1]
まず前日受付に行く。静岡駅に着いてからは、矢印案内が各所にいたし、他のランナーもいたので流れで受付会場に行けた。

受付を済ませ、ホテルにチェックイン後、夕食。夕食は吉野家。牛すき鍋膳にするつもりだったけど、調べると脂質がかなり多い。前日に胃腸に負担をかけるのは良くないみたいなので、より脂質が少ない牛丼を頼んだ。

夕食後は、近くのコンビニで炭水化物追加分のおにぎりと明日の朝食を購入。マラソン当日の朝食は脂質が多いのもいいという情報を見たので、多めの商品を買った。夕食の量はちょっと足りなかったかも。もうちょっと入った。

部屋に戻ってからは、明日の準備。ゼッケンを付けたり、着替えや荷物の準備など。

それが終わったら風呂。今回はお湯を張ってちゃんと浸かった。その日だけでも心身共に疲労があるはずなので、ちゃんと体を温めて回復しておこうと考えた。

22時に就寝。

[3/2]
4時半に起床。大井川マラソンの時はろくに眠れなかったけど、今回は途中2,3度ほど起きたけどそこそこ眠れた。

あんまりのんびりできない。顔洗ったりして目を覚ましたら朝食。大井川マラソンの時も思ったけど、どうもパンばかりだと味気ないというか、温かいものがほしいというか。普通の朝食(+α)のほうがいいかもしれない。直前の食事をどうするのかというのは難しいな。

準備を済ませ予定通り6時にチェックアウト。

外は雨。電車はランナーでいっぱい。

静岡駅からの地下道がランナーで渋滞。入口が狭いからそこで詰まってしまっていた。そこを抜けたらあとは流れと案内に従って会場へ。

荷物を預けるのがギリギリになってしまった。荷物を預けたら集合地点へ。雨はそこそこ降ってる。雨の中その場で立ち続けるのはけっこうつらい。

その後スタート地点近くまで移動し、いよいよスタート。

—-
とにかく最初にペースを上げないこと。最初の2~3kmは心拍数を150弱で維持して走る。

10kmまで多少のアップダウンはあるものの、160弱くらいで走る。最初の給水で分かったが、スポーツドリンクが手前側にしかない。おかげで最初取り損ねた。

この辺りで雨が止んで暑くなってきたので雨合羽は捨てた。

10kmからはゆるい下り。ここはいいペースで走れた。心拍数は160前後だけど5分30秒/kmが簡単に出たり。もしかしたらこれはよくなかったかも…。

そして海岸沿いの長い一本道に入った。この頃から雨が再び降り出した(泣)まじか、合羽捨てちまったよ。

再び止むことを祈ったが、むしろしっかり降り出した。しかも向かい風が強い。帽子が飛ばされる危険があるし、雨が顔に打ちつけるので、下を向いて走ることが多かった。

25km前後で足首周辺が疲れてきて足が上がらなくなってきた。その代わりピッチを上げた。とにかく腕を早く動かすようにした。

雨は容赦なく打ちつける。海は灰色で時化ているし、富士山は当然見えないし、単調な一本道は精神的につらい。向かい風の雨のせいでまさに苦行。もうやだ。ネガティブな考えが浮かんでは消える。

腕振り意識のランをしていて、ふと心拍数を見たら、198!びびって即歩く。そしたらすぐに心拍数は下がった。誤差で一瞬高くなっただけなのか、それとも本当にやばかったのか。実際その時拍動が大きくて自分でわかるくらいだったから、その時時計を見なかったらどうなっていたのやら…。

ちょっと歩いて落ち着いたタイミングで探り探り走りを再開。腕の回転数を上げすぎたかもしれないので、そこそこで心拍数を確認しながら走る。

このあたりから足首周辺の疲労というか痛みというかが強くなって、ペースもかなり落ちてきた。左膝も痛いけど動くから無理やり動かしてる感じ。

雨は打ちつけるし何も考えられなくなってきた。つらくなってくると1kmがすごく長く感じる。このあたりでタイムはほぼ諦めて、何とか走り切ろうというレースに変わっていた。

上りも下りもつらい。上りはペースが全然上がらないし、下りは足が痛い。

あとトイレに微妙に行きたくなってきた。結果的にはこの一本道のどこかで行っておくべきだった。

一本道が終わってちょっときつい坂とかを越えたら、あと6kmはほぼフラットな街中を走るのみ。久しぶりに走ってる車がたくさん見える。

あと少しなんだけど、頭の中はトイレのことばかり。我慢するの大変。ペース上げると我慢度合いも増すので、うまく上げられないし、集中しきれない。

あと4km、3km。このタイミングでトイレ行くくらいなら我慢したほうがタイムはいいだろう。けどかなりきつい。

そんな葛藤をかかえつつゴールは近づく。ラスト1kmはテンション上げてスパート。ちょっとくらいならペースは上げられた。

そしてフィニッシュ。その時の気持ちは終わったという安堵が強かった。

終わったらメダルやらタオルやらをもらった。このタイミングでふと泣きそうになった。なんか急にこみ上げてきて、我慢しなければマジ泣きできるレベルだった。なんでそうなったか、何に泣きそうになっていたのかよく分からない。精神的にかなりきついレースで、それでもなんとか前に進むために相当気力を使っていたので、その張り詰めた糸が緩んで抑えていたものが溢れてきたということかも。自分でも「えっ、泣くの!?」ってビックリした。

その後、左膝が痛いのでゆっくりしか歩けないなか、荷物返却やら着替えやら。同じように足を引きずったりゆっくりしか歩けない人がたくさんいる。マラソンはその人の限界を試すとんでもないスポーツだな。

着替えて完走証をもらって、待望のトイレに行って(個別ので助かった)、もう帰宅一択。雨降ってるし、足痛いし、さっさと帰りました。

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